研究活動・実績

超音波造影剤(ソナゾイド)を用いた乳癌のセンチネルリンパ節同定方法と転移診断の研究

(承認番号13456-4)

研究課題名

超音波造影剤(ソナゾイド)を用いた乳癌のセンチネルリンパ節同定方法と転移診断の研究(承認番号13456-4)

研究目的

乳癌原発性乳癌で臨床的に腋窩リンパ節に転移を認めないもの(T1-3N0M0)を対象として、次世代型超音波造影剤であるソナゾイドを用いてリンパ流や形態からセンチネルリンパ節を同定し、その転移状況を判断する。転移が疑われる場合は穿刺吸引細胞診を行う。そのうえで従来の色素法や放射線同位体法によるセンチネルリンパ節生検を行って、ソナゾイドにて同定したセンチネルリンパ節と一致するかどうかを検証する。

研究方法

手術室にて全身麻酔導入後、執刀前に乳輪周囲皮内および皮下に2mlのソナゾイドを投与し、超音波検査にて患側の腋窩周囲を検索し、造影されるリンパ管(リンパ流)などからセンチネルリンパ節を同定する。センチネルリンパ節に対して吸引穿刺細胞診を行う。手術開始直後に色素(パテントブルー、インジコカルミン、インドシアニングリーンなど)にてセンチネルリンパ節を同定する。次にセンチネルリンパ節の術中診断を迅速組織診で行う。術後に通常の永久組織標本による病理診断を行って最終診断を行う。超音波検査、穿刺吸引細胞診、OSNA法によるセンチネルリンパ節の転移診断の結果を比較する。

研究に用いる試料・情報

カルテ番号、生年月日、イニシャル、病理検体番号、病歴、画像データ等。

外部への試料・情報の種類

該当なし

研究組織

大阪大学医学部乳腺内分泌外科

お問い合わせ、研究参加辞退の申し出

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連絡先

研究責任者(下記)

研究責任者

島津研三(講師)
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科
〒565-0871 吹田市山田丘2-2-E-10
TEL:06-6879-3772 FAX:06-6879-3779
mail:office@onsurg.med.osaka-u.ac.jp