医学生・研修医の方へ

研究指導医より

From Instructer

研究指導医より、
学生たちへのメッセージ

下田 准教授 より

乳癌患者さんを診てきた先生方にとって「薬剤耐性」は身近で切実な問題だと思います。なぜ薬剤の効果はずっと続かないのでしょうか。私たちのグループは「薬剤耐性」のメカニズムを明らかにすべく、基礎的な実験手法を用いて日々精力的に研究を行っています。まだ研究は緒に就いたばかりですので具体的な成果はこれからですが、今までも興味深い結果がいくつか出始めています。さて、基礎実験と聞いて躊躇してしまう先生方もおられるかもしれません。ですが、以下のように良い点もたくさんあります。

  • 1. 他疾患にも共通する知見が得られるので、幅広い研究者から注目される。
  • 2. やればやるほど結果が出てくる。「努力賞」のありうる研究です。
  • 3. いろいろな実験手技に精通できる。幅広い論文を読みこなすことが出来ます。
  • 4. 失敗を繰り返してもめげない精神力がつく。そしてなによりも
  • 5. 自分の考えていた通りの実験結果が得られたとき、あるいは思いもかけない結果が得られたときの達成感・充実感は本当にかけがえのないものです。
 

Trastuzumabやbevacizumab、everolimusといった薬剤は、過去に優れた基礎研究があったからこそ、今私たちが手にすることが出来るのだということを忘れてはなりません。それでは、私たちと一緒に「研究」の大海原へと漕ぎ出してみませんか?