医学生・研修医の方へ

大阪大学外科学講座では、2017年度より外科専門医を取得することを目的とする新しい外科専門研修プログラムを作成してまいりました。

本プログラムでは、大阪大学附属病院を基幹施設として、外科学講座の関連66施設と連携し、430人の専門研修指導医および年間40000件程度のNCD症例を有しており、年間70名の外科専攻医を募集する予定としていました。

しかし、2016年7月25日に開催された日本専門医機構総会にて、2017年度については日本専門医機構による新専門医制度に基づく専門研修を開始せず、各学会の運営に委ねることが正式に報告されました。日本外科学会では、新専門医制度の準備が十分に整っていない状況であると判断し、2017年度に外科領域専門研修を開始する専攻医については、現行の外科専門医制度による認定を継続することになりました。この場合、現行制度の日本外科学会指定施設であれば従来の単独施設による専門医育成も許容されますが、すでに新制度に向けて連携ネットワークを構成した病院群が、これを専門医育成の枠組みとし活用することも認められています（日本外科学会ホームページ新専門医制度参照）。

大阪大学外科学講座では、連携ネットワークを構成した病院群（大阪大学附属病院と関連施設）で修練する外科専攻医の研修内容を把握することで、効率のよい外科専門研修を実現したいと考えています。そこで、大阪大学附属病院と関連施設で外科専門研修を行う先生方には、大阪大学外科学講座への登録を行っていただくことにしました。大阪大学外科学講座のネットワークを利用することで、関連施設での外科修練の機会を広く提供し、グループ内施設間をローテーションすることが可能で、様々な領域の症例を経験できます。できるだけ希望に応じて修錬先をフレキシブルに対応しますので、希望の外科専門領域に合わせて大学や連携施設での修練を計画できます。また、ハイ・ボリュームかつ多様性に富んだ研修を行うことで、サブスペシャルティ専門分野、手術技術、研究活動などで各個人が描く将来像を実現できる修練の機会を提供できると思います。

大阪大学外科学講座で切磋琢磨しながらともに学び、力を合わせて外科治療を発展させていきましょう。外科医を目指す初期研修医の先生方は遠慮せずにご連絡ください。