研究活動・実績

乳がんに対する薬剤感受性診断法の開発

(承認番号14190)

研究課題名

乳がんに対する薬剤感受性診断法の開発 (承認番号14190)

研究対象

2014年11月~2019年3月の間に大阪大学乳腺内分泌外科で術前薬物療法を実施する乳癌患者さんのうち、当科で針生検を実施した患者さんを対象としています。

研究目的

本研究の目的は、術前薬物療法(抗がん剤、ホルモン剤、または分子標的薬投与)前に採取した乳癌組織における種々の遺伝子・蛋白発現や遺伝子変異の解析を行い、乳癌の薬剤感受性(その薬が効くかどうか)を正確に診断する方法を開発することです。

研究方法

乳癌の診断のために実施する針生検時に、本研究用に採取した乳癌組織を用いて、薬剤感受性に関与すると考えられる種々の遺伝子の発現や変異、その他のマーカーについて解析を行い、病理検査結果や実際の薬剤の効果と比較検討します。また、本研究の一部は、当院外の研究協力機関でも行われることがありますが、検体や情報の提供などは、患者さんの個人情報は匿名化を図り行われます。

研究に用いる試料・情報の種類

乳癌の診断のために実施する針生検時に、本研究用に採取した腫瘍凍結組織や、診断のために採取した乳腺組織のパラフィン包埋組織の残余を使用します。また、患者さんの年齢や月経状況などの個人情報や、乳がんの臨床病学的検査結果(腫瘤の大きさ、リンパ節転移の有無、ホルモン受容体の発現状況など)、薬物治療の効果、術後の治療法、再発・生存の有無などの臨床情報などが使用されます。

外部への試料・情報の種類

本研究の一部は、シスメックス株式会社と共同で実施します。腫瘍組織検体が、シスメックス のBMAラボラトリー(神戸)あるいは中央研究所(神戸)に送られ種々のマーカーの測定を行います。また、患者さんの臨床病理学的データ(年齢、閉経の有無、しこりの大きさやタイプ、ホルモン治療、再発の有無などの情報)なども必要に応じて提供します。検体や情報の提供は、患者さんの個人情報は匿名化を図り行われます。

研究組織

本研究は当院以外に下記の施設と共同で実施します。

  • シスメックス株式会社(神戸) 中央研究所, 吉田智一

お問い合わせ、研究参加辞退の申し出

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。 また、試料や情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

連絡先

研究責任者(下記)

研究責任者

金 昇晋(准教授)
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科
〒565-0871 吹田市山田丘2-2-E-10
TEL:06-6879-3772 FAX:06-6879-3779
mail:office@onsurg.med.osaka-u.ac.jp