研究活動・実績

ラマン顕微鏡を用いた乳癌サブタイプの解析に関する研究

(承認番号K20427)

研究課題名

ラマン顕微鏡を用いた乳癌サブタイプの解析に関する研究(承認番号K20427)


ラマン顕微鏡を用いた乳癌サブタイプの解析に関する研究についてのお知らせ


大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ:大阪大学連携サイト)および大阪大学大学院工学研究科、京都府立医科大学とともに上記共同研究を行います。

皆様におかれましては、本登録研究にご理解とご協力を頂きますようお願い申し上げます。

1.研究の対象者

大阪大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科、京都府立医科大学附属病院 内分泌・乳腺外科において過去に手術を受けた乳癌患者のうち、組織サンプルの保存と研究目的の使用について包括同意を文書で得た全500症例。


2.研究の目的・方法


本研究の目的はラマン顕微鏡を用いた乳癌サブタイプ診断法を開発する事です。大阪大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科及び京都府立医科大学附属病院 内分泌・乳腺外科は、大阪大学工学部敷地内に設立された国立研究開発法人産業技術総合研究所(先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ:大阪大学連携サイト)および大阪大学大学院工学研究科において、複数の凍結・冷蔵組織サンプル(正常乳腺組織および乳癌組織)を対象にラマン顕微鏡による撮影及びラマン分光法による解析を行い、乳癌および乳癌のサブタイプを決定づける特徴的なラマンスペクトルを同定します。また、同定に必要な組織サンプルの情報を大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科及び京都府立医科大学内分泌・乳腺外科より産業技術総合研究所および大阪大学大学院工学研究科に提供します。


3.研究に用いる試料・情報の種類

凍結組織サンプル(正常乳腺組織および乳癌組織)、及び凍結組織サンプルの情報(患者の年齢、性別、乳癌の有無とサブタイプ、臨床病理学的背景)


4.外部への試料・情報の提供

大阪大学及び京都府立医科大学より外部への試料・情報の提供は行いません。対応表は研究責任者が保管・管理します。また、その解析結果は、学会や論文等で公表されることがありますが、患者さん個人が特定されないように十分配慮します。また、研究対象者又はその代理人の求めに応じて、研究対象者が識別される際には、試料・情報の利用又は他の研究機関への提供を停止致します。


5.研究組織

【研究責任者】
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科 准教授
下田 雅史

【共同研究者】
京都府立医科大学 内分泌・乳腺外科 教授(併任:大阪大学大学院医学研究科 招へい教授)
直居 靖人

大阪大学大学院工学研究科 物理学系専攻 教授 (併任:産業技術総合研究所 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ 特定フェロー)
藤田 克昌

国立研究開発法人産業技術総合研究所 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ 副ラボ長(併任:大阪大学大学院工学研究科 招へい教授) 
藤田 聡史


【問い合わせ先】
直居 靖人(大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科 招へい教授)
大阪府吹田市山田丘 2-2-E10
TEL: 066-879-3772 FAX: 066-879-3779