研究活動・実績

乳癌におけるペリオスチンが示す役割の解明とその臨床有用性の検討

(承認番号21084)

研究課題名

乳癌におけるペリオスチンが示す役割の解明とその臨床有用性の検討(承認番号21084)


研究の対象

2009年4月以降に当院で乳腺疾患の手術を受け、かつ研究課題「乳腺疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患の組織バンキング」に同意された方。 2014年8月以降に当院で手術、もしくは薬物療法を受け、かつ研究課題「血漿DNAのメチル化および遺伝子変異の分析とその臨床的有用性の検討」に同意された方。


研究目的・方法

様々な炎症関連疾患において分泌されているペリオスチンというタンパク質が、乳癌の病態の悪化につながっていると考えられています。乳癌においてペリオスチンは抗がん剤に対する治療抵抗性や転移・再発に関わっていると考えられており、その機能的役割、診断的役割について検討します。
研究期間:研究機関長の許可日〜2025年3月31日


研究に用いる試料・情報の種類

情報:性別、年齢、病歴、病理組織型、ステージ分類、免疫組織学的診断(ER,PgR,HER2等)、治療歴(手術内容、薬物療法歴、放射線治療歴等)、副作用等の発生状況等 試料:血液、手術や生検で摘出した組織等


外部への試料・情報の提供

本研究では匿名化を行った上で下記研究施設に検体を提供し、検体中のペリオスチン測定を行います。


研究組織

大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科 島津研三
株式会社免疫生物研究所 瀬川辰也
アドバンテック株式会社 病理受託事業部 山本裕樹
株式会社LSIメディエンス 上田哲也


資金源及び研究に係る利益相反

本研究は難治性疾患等の新規治療薬を開発する大阪大学発のベンチャー企業であるペリオセラピア株式会社との共同研究により実施されます。本研究に参画している研究分担者の中に、同社の株式を保有している者、ペリオスチンに関連する特許を保有している者、同社の代表取締役に就任している者、取締役に就任している者、がおります。研究の結果によっては、これらの研究分担者に将来利益が生じる可能性があります。 研究を行うときにその研究を行う組織あるいは個人(以下「研究者」という。)が特定の企業から研究費・資金などの提供を受けていると、その企業に有利となるように研究者が研究結果を改ざんあるいは解釈したり、また都合の悪い研究結果を無視するのではないかという疑いが生じます。(こうした状態を「利益相反」といいます。) この研究における利益相反は、大阪大学大学院医学系研究科・医学部臨床研究利益相反審査委員会による審査を受け、承認を得ています。我々はその審査結果に基づき、利益相反を適正に管理して研究を行います。


お問い合わせ、研究参加辞退の申し出

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。 ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。 また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。


照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

金本 佑子(乳腺内分泌外科・大学院生)
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科
〒565-0871 吹田市山田丘2-2
電話:06-6879-3772
FAX:06-6879-3779
メール: office@onsurg.med.osaka-u.ac.jp

研究責任者

島津 研三(乳腺内分泌外科・教授)
大阪大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科