研究活動・実績

乳癌組織検体の状態がPD-L1の発現に及ぼす影響

(承認番号21227)

研究課題名

乳癌組織検体の状態がPD-L1の発現に及ぼす影響 (承認番号21227)

研究対象

2019年11月~2024年3月(見込み)に当院でPD-L1検査を受けられた乳癌患者の方

研究目的・方法

乳癌患者にアテゾリズマブという免疫療法薬を使おうとする場合、その乳癌組織に含まれる免疫細胞がPD-L1というタンパク質を持っているかどうかを予め調べておく必要があります。すなわち、免疫細胞がPD-L1を持っていないと、アテゾリズマブの効果が期待できないため、アテゾリズマブを使用することができません。一方、PD-L1を持っているかどうかは、それを調べる乳癌組織の状態によっても左右されることが予想されます。つまり、本当ならPD-L1を持っているはずなのに、乳癌組織が古かったり、量が少なかったりすることで、PD-L1を持っていないと判定されてしまわないかどうかを調べるのがこの研究の目的です。
そこで、上記の期間に当院でPD-L1検査を受けられた乳癌患者の方を対象として、PD-L1の判定結果と検査に用いた乳癌組織の状態や乳癌の病状などとの間に関連性がないかどうかを診療録を用いて調査します。研究期間は2024年3月31日までを予定しています。

研究に用いる試料・情報

診療録に記載された以下の情報:カルテ番号、年齢、性別、乳癌の病理診断、病歴、治療内容、PD-L1検査結果、提出した検体の種類・採取日・検査提出日等

お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。 また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

研究責任者

研究責任者

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2-E10
大阪大学大学院医学系研究科乳腺・内分泌外科 下田 雅史
電話 06-6879-3772